雨過天晴

日々独呟|2000年5月〜6月

2014.02.11

category: 憂鬱的遊戯

tags:

img from: PAKUTASO

昔々に管理していた詩サイト「憂鬱的遊戯」からの発掘物です。
一行詩などの短い詩です。


00.06.30.
終わりはあまりにもしょっ中やってくるので
一々悲しむ体力もなくなってしまった

00.06.29.
私の声が聞こえますか
目を瞑っても、私の声だとわかりますか

00.06.28.
時間に追われて急かされて走って
それでも会えると笑顔になれる

00.06.27.
電話の音は幸せばかりを運ばない
ライン越しに空間を共有することに吐き気がする

00.06.26.
言われ足りない言葉がある
それをせがんでキスをする

00.06.25.
その甘い言葉は聞き飽きてしまった
繋いだ手の温もりはこの季節には熱すぎた

00.06.24.
忘れられた思い出は私たちを幸せにする筈のものだったのです

00.06.23.
雨だから、全部流して。
この雨に。

00.06.22.
久しぶりの体温は暖かいのに鳥肌が立つ

00.06.21.
新着メールの差出人を見て、溜息をつく毎日

00.06.20.
熱愛よりも未練の方が尾を引くのは
気持ちの密度が薄いせいなんでしょうか

00.06.19.
終わりよければ全てよし
終われることが羨ましい

00.06.18.
規則正しい電車のリズムが
あなたの呼吸に似ていた

00.06.17.
会えない時間が長すぎる
想像だけで恋愛をする

00.06.16.
出会ったときにはまだ桜が咲いていたのに

00.06.15.
時間が経つのが早すぎるから
文字盤を見ないで時計を外す

00.06.14.
たった一つの約束に縋ってしまう心を
弱さだとは呼ばないで

00.06.13.
泣くのも笑うのも切なくなるのも
全部あなたに教えて貰ったことだから

00.06.12.
雨が穏やかに降り続くから
私の涙が涸れることはないのです

00.06.11.
約束は一瞬で消えてしまうから
ほんの一瞬で消えてしまうから

00.06.10.
会う日が特別であるよりも
習慣である方が爛れているような気がするのです

00.06.09.
痛くて淋しくて泣いていた
私を二度と思い出したくない

00.06.08.
幸せは誰にでも平等に降ってくるから
いつかきっと、思い切りの笑顔のできる日がくるから

00.06.07.
あなたを待つのは嫌いです
あなたのことしか考えられなくなりそうで

00.06.06.
情熱という名の狂気をあなたの胸に突き立てる

00.06.05.
体温も微笑みも皮肉も息遣いさえ
顔も知らない誰かに渡したりはしないから

00.06.04.
約束がなくてもあなたを待っていられる幸せ

00.06.03.
手を伸ばしたらあなたに届く
振り返って微笑みをくれる

00.06.02.
胸がつぶれるような遠い記憶を消すことが出来なくて

00.06.01.
隣に立つことを許されている、
今はただそれだけでいい

00.05.31.
この目を隠していないと
全てを知られてしまいそうで

00.05.30.
欠点を挙げたらキリがないような人なのに
それでも大好き

00.05.29.
忘れるのは大変なのに
思い出すのはほんの一瞬

00.05.28.
絶対という言葉が欲しくて
何度も何度も約束をねだる

00.05.27.
あなたが齎すものが
わたしだけに齎されるということが

00.05.26.
心臓の音がうるさくて眠れない

00.05.25.
日溜まりの中でぬくぬく丸まるように
あなたの隣でそんな幸せな猫になる

00.05.24.
ぞんざいな世界が言葉を壊しても
また何度でも作り直せるように

00.05.23.
手を伸ばしたら風が吹く
届きそうなのに浚っていく

00.05.22.
会いたい気持ちがあなたの影を、私の所まで運んでくれる

00.05.22.
全部ながれてしまえばいいのに
悲しみも寂しさも嘘も私自身も

00.05.21.
赤く染まった上弦の月が
夜の深さを教えてくる

00.05.20.
ずっと近くにいてくれますか
一緒に恋してくださいますか

00.05.19.
ほんとうにいつもいつも迷ってばかりで
手を引いてもらっても道を覚えられなくて

00.05.18.
私の内側からくる熱が
全身を染め上げてしまうから

00.05.17.
痛いほどのその視線をまっすぐにはね返すことが出来たら

00.05.16.
笑いながら泣きながら俯きながら
呟くように嘘をつく

00.05.15.
あなたが息をしていると教えてくれれば
私は溜息をつかなくてもすむのです

00.05.14.
ひとりが寂しくて、ひとりが辛くて、
電話を切った後の静寂が痛すぎて

00.05.13.
ぐるぐるぐるぐるめまいがする
上か下か前か後かどっちなのかわからない
ほんとかうそかわからない

00.05.12.
投げ出して泣き叫んで喚き散らしてしまえば
うまくいくこともあるかもしれないけど。

00.05.11.
翳っていく陽が涼しくて
曇っていく空が悔しくて

00.05.10.
陽の下で焦げ付くのは肌だけでないと気づいた

00.05.09.
季節を先取りしすぎたお日様が
一枚ずつ、服を脱がす

00.05.08.
雷雨に隠れて不埒なことをしようとするから
稲光が一向に止まなくて

00.05.07.
欲しがったものは何でしたか
あんなに切望してたのに忘れてしまったというの

00.05.06.
失敗しても大丈夫
心配しても無駄なだけ

00.05.05.
ちょっと気になっただけ
広い肩、長い腕、言葉を紡ぐその喉元が

00.05.04.
ぽかんぽかんと浮かぶ陽光を
片っ端からはたき落としてみたい気分

00.05.03.
飛行機雲を追って空を振り仰いだら
涙が出た

00.05.02.
あなたのいる場所は遠すぎて
私の腕では届かない

00.05.01.
もっと知りたい。もっと近付きたい。
欲求は止まらなくて、欲望は尽きなくて、
このままあなたを飲み干したら
からからに乾いてしまいそうで。