雨過天晴

身軽になりました。長文になりました。

2010.09.18

日記

img from: FOODSHOT

ええと、その後病院行ったところ、三ヶ月程度にも関わらず、腹の中で成長しておらず心拍もないってことで稽留流産と診断されました。まぁ初めての出血から、次回診断までの10日間で覚悟はできてたので余り驚かなかったのですが。(そりゃ医師が拍子抜けするくらいにはあっさり納得したわけですが)
手術しますかどうしますか、と聞かれましたが自然に任せても綺麗に出きらなければどちらにしろ処置して出さなければならないわけで。いつまでも腹ん中に入れとくのもなんなのでさっさと出して貰うことにしました。
ちなみに前回は自然に(私の主観では勝手に)出てきたのですがこの腹痛が半端無かったので懲りてまして。ついでに出血量も半端無かった…。始まりの唐突さも半端無かった。

(ところで私の体はいつになったらこれを異物と判断するのか。異物だって判断で進行流産に移行するのか、別のカギがあるのか。免疫学に詳しい人に教えてもらいたいものだ。長い人だと月単位で腹の中に留まるらしいのでちょっと某姑獲鳥小説を思い出した)

同意書とやらに署名捺印して、手術内容より人生初の全身麻酔に怯えながら当日を迎えたわけです。…注射大嫌いなんだ。
ついでに前日9時から食事禁止も凹んだ。
以下備忘録として覚え書き。ってか愚痴!


 
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お産未経験ってことで、まずは朝一で子宮口を広げる処置とやらをする。「ちょっと痛いです」とは予告されてましたが、私は忘れてました。

医者の「ちょっと痛い」(特に歯医者な歯医者!)は「かなり痛い」んだよ!

なんか器具突っ込まれて(せっかくだから見ときゃよかった)奥までグエッとされるんだけどこれがもう痛いのなんの!人工的に無理矢理、重度の生理痛起こされてる感じ(そういう拷問もあるそうです)。
ああ、生理痛って子宮口が開く痛みなんだ!と心の底から納得できる、同じ種類の痛み。
思わず「うげっ、いたっ!」と呻いたら「はい、もう少しだからねー」とな。

繰り返すが医者の(特に歯医者)の「もう少し」は嘘なんだぜ。

処置室出た時は疲労困憊で「じゃぁ三時間後に来て下さいね―」と言った医師を睨んでいたと思う多分。一旦よろよろと帰宅して(ダンナは休みを取ってくれてたけど朝は寝こけてやがったので一人で行った)、昼まで熟睡。

我ながら呑気だと思ったが、ダンナも多分そう思っただろう。
なにせ流産の診断でたとき私より落ち込んでたからね。

昼に再度病院へ。
(電車で行くような街中の病院だったらここまで院内で待機になるのかな?)
緑色の術衣(被手術者の服も術衣っていうのかしら)に着替える。これがまた標準女性サイズなので小さい。ぶっちゃけ胸きついし超マイクロミニ。
んで手術台(分娩台)に乗り麻酔作業開始。患者(私)が緊張感なく喋るもんだから看護師さん二人ともグダグダな空気。血圧と脈拍計りつつ、麻酔を効きやすくする薬とやらを肩に(肩に!)注射。
これが痛い!
筋肉注射なので看護師揉みほぐす。
これがまた痛い!!

看護師「あー、痛いねー?」
ワタシ「予想外に痛い!マジ痛い!」

いよいよ麻酔薬を静脈注射。
(実は気体を吸って「3、2、1…コテッ」という麻酔を期待していたので、しょんぼら)
…私の血管は非常に細くてですね、採血等々で毎回不便をしているわけですが、今回もやられました。麻酔薬が入ってるはずなのに、ぼんやりしない。こりゃ入れ直しだな、と思ったら丁度やってきた医師が二回目入れた。
皆様ご存じだと思いますが、医者って注射下手だよね、普段やらないからさ。
案の定漏れた。
めっちゃ痛い。(後で見たら盛大に紫色になって腫れていた。慣れてるが腹は立つ)
逆の腕に入れることになった。これを失敗されると次は手の甲から注射される!(激痛なのだ)

珍しく真剣に祈った。神様じゃない、看護師さんに。
入れ!ってか意地でも入れろ!

…無事に入ったらしく、1分後くらいから記憶がない。
が。
術中あまりの激痛に目が覚めた!ああ起きたともさ!

「――ぐわああぁぁぁっっいったあぁぁ!!!」
「はーい、もうすぐ終わるからねー」

嘘つけ!!!!
繰り返すが医者(特に歯医者の以下略!!
誰だよ寝てる間に終わるって言った奴!!

麻酔の量が体重に足りなかった(私は縦も横もかなり大型)んちゃうやろな、と疑ったけど、流産掲示板見てると結構皆様ぼんやり意識があるみたいで。この間悲しみに暮れるのが正しい在り方なのかしらん。
私が考えていたことは
「こんだけ痛いんだったら医療保険請求しなきゃ割に合わん!!」
でした。早速ダンナに手続きさせよう。

そのまま手術台の上でとりあえず麻酔から醒めるまで一時間放置睡眠。
気分が悪くなったら横にあるゴミ箱へ吐く方式。
台は狭いので寝返り打ったら即、床と仲良し。恐怖。
ちなみにパンツ(まぁぶっちゃけオムツ型ナプキンだ。屈辱的な形状だけど、これが意外と便利で快適。自分用に買おうかな)は意識あったもんで自分で履いた。なんだかな。
それなりに調子は悪いらしく、一時間後に冷や汗びっしょりで起きた。
地肌を伝う汗の感触が分かるくらいに汗かいたのって久々で驚いた。
(どうでもいい話ですが)前日に読みまくってた同人的萌えシチュの夢を一杯見た。

んで休憩用のベッド移動して(この間も看護師とグダグダな会話を交わす)熟睡。
目覚め後、再度診察。
三半規管やられたっぽくて体を縦にした途端酷い目眩と吐き気。早く帰って寝たいのに、また内診…もうやだ…。目が虚ろだった自覚はある。玉のような冷や汗が引かず、待合室で変な注目を浴びる…そりゃそうだよね…。涼しい中で汗だくの女がいたら、私だって見るわ…。
ダンナが迎えに来てたので車で帰宅。一人で立てず、まるで酔っ払い。

目眩で座れないため、寝たままイクラおにぎり食べたらシーツの上で零したイクラ潰したよ。最低。
術後のおにぎりは鮭でお願いします\( ̄^ ̄)!
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以上、長々と記録、申し訳ない!
費用は保険がきくため2万円弱。